皆様こんにちは!大阪市阿倍野区の四天王寺公認会計士・税理士事務所の奥野です。
BreakingDown7のメインカード、安保選手とシリル・アビディに決まりましたね!
元々予定されていた木村ミノル選手との試合が流れて残念に思っていましたが、まさかここでアビディが来るとは思っていませんでした・・・
現役引退してから結構経つとはいえ体重差がかなりあるし、ピーターアーツやレイセフォーにも勝ってる選手で勝負論あるし、かなり楽しみです。
さて、BreakingDownといえば、「あんなのただの喧嘩で格闘技じゃない」とか「いや、格闘技でしょ」みたいな議論がなされることが多いですが(プロ格闘家の皆さんのYouTube等を観てても人によって意見が違います)、ただの格闘技好きの公認会計士・税理士がこの論争に終止符を打ちたいと思います。
検討の前提(私自身はBreakingDownが好きなのかどうか)
BreakingDownが格闘技かどうかを検討する前に、そもそも私自身がBreakingDownが好きなのかどうかですが、オーディンション形式ではなかった第1回大会から、朝倉未来さんのYouTubeで無料で挙がるものは試合もオーディションも全部観ている、ぐらいには好きです。
ただ、PPVを買ったことは一度もないです(今回はメインを含め観たいカードが多いので悩んでいます、どうしよう・・・)
やっぱり今のオーディンション形式になってからが面白いですね笑
というわけで、私自身はBreakingDownは好きで楽しんで観ていますし、UFCやRIZIN等の通常格闘技として認知されているイベントも勿論大好きです。
BreakingDownは格闘技か?
「格闘技」の定義
さて、本題ですが、BreakingDownが格闘技か否かを議論するにあたり、「格闘技」の定義を曖昧にしたまま感情や印象で語っている人が多いので、まずは「格闘技」の定義をハッキリさせたいと思います。
手元にある大辞林の第4版で「格闘技」を調べると「格技」に飛びますので、以下「格技」の定義を記載します。
一体一で組み合ったり、手足で打ち合ったりして、勝負を決する競技。相撲・柔道・レスリング・ボクシングなど。格闘技。体技
『大辞林 第四版』(三省堂)より引用 下線は引用者
オンラインで見れる広辞苑を見てもほぼ同じ内容でした。
「格闘技」は「競技」である
上記の定義によると、「格闘技」(格技)は「競技」ということでしたので、次は「競技」の定義を確認します。大辞林はかなりあっさりした記述だったのでデジタル大辞泉から引用します。
一定の規則に従って、技術や運動能力の優劣を互いにきそうこと。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用 下線は引用者
ここで大事な点は、「一定の規則に従って」というところです。つまり、「競技」には一定の規則、ルールがあるということですね(当たり前ですが、重要なところです)。
「競技」と「喧嘩」の違い
「BreakingDownは格闘技ではなくただの喧嘩」みたいなことがよく言われるので、「喧嘩」の定義についても確認しておきたいと思います。
①言いあらそったり腕力を用いてあらそったりすること。言いあらそいやなぐり合い。いさかい。
②やかましく言い立てること。騒がしいこと。
『大辞林 第四版』(三省堂)より引用
「喧嘩」という言葉のイメージ通り、「一定の規則」や「ルール」のような言葉が出てきません。
つまり、「競技」と「喧嘩」の大きな違いは「ルールがあるかないか」という点にあります。
BreakingDownの試合には明確なルールがありますので、「競技」か「喧嘩」かでいうと、「競技」に該当するのは明白です。
競技のレベルを考慮する必要があるか?
また、BreakingDownに批判的な人の中には、競技レベルの低さを挙げる人がいます(レベルが低いので格闘技としては認めない等)。
私の意見としては、以下の理由から、格闘技に該当するか否かの判定基準として、競技のレベルを設ける必要はないと考えています。
- どこまでのレベルまでが格闘技ではないのか、どのレベル以上が格闘技なのか、といった客観的な基準を設けることが難しい
- アマチュアの格闘技(例えばアマチュア修斗、アマチュアキックボクシング等)も通常「格闘技」として認知されている
- 他の競技で考えてみても、例えばNBAの試合は「バスケットボール」だし、小学生のミニバスの試合も「バスケットボール」として認知されている
あとは、そもそも、先日の安保選手の対戦相手発表時の朝倉未来さんの言葉の通り、BreakingDownは①喧嘩っ早い人②お笑い枠③プロ格闘家の3本柱で成り立っており、プロ格闘家も参戦しているのでレベルの高い試合も既にあります。(さらに言うと、レベルが高いから必ずしも面白いとは言えません)
結論
「一定の規則」(ルール)があって、「一体一で組み合ったり、手足で打ち合ったりして、勝負を決する」BreakingDownは、格闘技でしかあり得ません。
なぜ批判する意見があるのかの考察(「ピュアな」格闘技との違いはどこか)
以上、私の結論としてはBreakingDownは格闘技でしかあり得ないのですが、ここからはなぜBreakingDownに批判的な意見が多いのか簡単に考えてみたいと思います(ここはサラッといきます笑)。
- 慣れ親しんだルールではないから?
基本「1分1R」というルールが「きちんと決着が着くルールではない」「正当な格闘技のルールではない」というイメージを生んでいる一因かなと思います。
- 人気がある=強いではないから?
「強さ」と「人気」が必ずしも連動しているわけではないという点も不満に思う人が多そうです。
ただこれはプロ興行である以上ある程度は仕方がないですよね。会場に人を呼べる、PPVを売れる選手を優遇して増やしていかないと興行として成り立ちません。 この点はUFCやRIZINだってそうです。もちろんバランスも大事だと思いますが、そのバランスが偏り過ぎたらおそらく自然とそのイベント・団体そのものの人気は低下し、消滅するのではないでしょうか(たとえBreakingDownといえども)。
- 片手間感があるから?
知名度を上げたいから、影響力を持ちたいから一回出てみよう、といった理由で出てそうな選手が多く、純粋に強くなりたい、強い相手と戦いたいといった選手が少ない点も批判的な目で見られてそうです。このあたりは今後プロ格闘家枠の方やそうでなくても強い人にもっと焦点を当ててもらって、強い人同士のストーリーを作っていってほしいですね。
「格闘技」でなかったとしても何の問題もない
私個人の意見としてはBreakingDownは格闘技であると考えてはいるものの、以下の理由から仮に格闘技でなかったとしても何の問題もないと考えています。
- そもそものキャッチコピーは「1分最強」なので、「格闘技」であることに拘る必要はない(むしろ、当初の路線から言えば「格闘技」に当てはまらない方がイベントとして独自性があるように思います)
- 何人かの選手が、BreakingDownの影響で格闘技ジムに通う人が増えている言っているのを見たことがあります(最近では神田コウヤ選手がインタビューでこんなことを話していました)。格闘技を好きになってもらう入り口としてBreakingDownは大変重要な役割を果たしているのではないでしょうか。
まとめ
- BreakingDownは格闘技である
- が、格闘技でなかったとしても何の問題もない
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